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ふじた学のメールマガジン 第58号  2025年11月19日 ////////////////////////  ◯町田市、インフルエンザ流行に備えた対策を強化  東京都内でインフルエンザの患者報告数

ふじた学のメールマガジン 第58号  2025年11月19日 ////////////////////////

◯町田市、インフルエンザ流行に備えた対策を強化
 東京都内でインフルエンザの患者報告数が警報基準を超え、流行の兆しが見え始めています。町田市は、2024年に策定された「町田市感染症予防計画」に基づく取り組みを進めています。この計画では、感染症に備えるための職員向け訓練が実施され、個人防護服の着脱や嘔吐物処理訓練を通じて、専門知識の強化に努めています。
 町田市内の地域医療機関とも連携を深め、訓練に参加することで地域全体の備え を向上させることを目指しています。また、新型コロナウイルスへの対応で得た経 験を活かし、インフルエンザ流行時の行動計画の改定を進め、住⺠に対する情報提 供も強化しています。市⺠には、手洗いや咳エチケットを徹底するよう呼びかけ、 高齢者や基礎疾患を持つ人へのインフルエンザワクチン接種も推奨されています。
インフルエンザウイルスはA(H1N1)、A(H3N2)、B型と多様であり、すべ ての年齢層が注意を要する季節が到来しました。私たちは町田市と共に、市⺠が自 主的に感染対策を行うことの重要性を強調し、マスクの着用など基本的な感染対策 の徹底を呼びかけています。こうした取り組みは、地域住⺠の健康を守るために欠かせないものとなっています。

 ◯町田市、準夜急患こどもクリニックの運営状況を報告
 町田市準夜急患こどもクリニックについて、決算特別委員会で質問を行いました。質問では、老朽化した建物にもかかわらず、医師会の努力によって満足度が向 上している点を指摘し、2024年度の受診状況や満足度向上の取り組みを確認しまし た。また、2030年度に予定されるクリニック移転までの満足度維持の方法について も問いました。
 答弁によれば、2024年度の受診者数は昨年の6826人から5554人に約19%減少し ており、これはインフルエンザ流行の影響とされています。この状況に対応するた め、町田市医師会は小児科部会の医師やスタッフ、薬剤師会との定期的な「連絡協 議会」を開き、情報や課題を共有しクリニックの運営に活かしています。2030年度 の移転に向けても、利用者の声を反映し、施設や受診者への対応の工夫を重ねながら、満足度向上に努める方針です。
クリニックでは、急に病気になったお子さん(15歳以下)を対象に診療を行い、 かかりつけ医が受診できない場合にも利用可能です。入院治療が必要な際は、町田 市⺠病院などと連携して対応します。クリニックでの急病対応は応急的なもので、 翌日にはかかりつけ医の診療を受けるよう促されています。町田市は、クリニック の重要性を再確認し、地域の子どもたちの健康を守るための取り組みを強化してい ます。

◯がん予防対策推進事業、市⺠への啓発強化
 町田市では「がん予防対策推進事業」を実施し、健診増進法に基づいてがんの早期発見と早期治療を目指しています。特に、働き盛りの世代が健康に生活できるよう、市⺠一人ひとりががん予防を意識した生活習慣を送ることを促進しています。 がん検診の受診率を向上させるため、様々な工夫を凝らした受診勧奨に取り組んでいます。
 がんによる死亡率を減少させるためには、精密検査の受診状況を把握し、受診率 を向上させる必要があります。2020年度以降、がん検診の受診率はやや増加傾向に あり、特に2024年の受診率は過去と比較して高い位置にあると評価されています。 ただし、2020年度のコロナ禍により受診控えが影響し、未達成の健診も存在するた め、さらなる向上が求められます。
 最新の精密検査受診状況によれば、大腸がんが80.7%、乳がんが96.8%、子宮頸 がんが94.5%と、集計時期を統一した2019年度以降で最も高い値となっています。 町田市はこの結果を基に、今後も精密検査の受診率向上に向けてさらなる工夫と取 り組みを進める考えです。市⺠が健康で充実した生活を送るためには、がん検診の 重要性を再認識し、積極的に受診してもらうことが鍵となります。

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