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ふじた学のメールマガジン 第39号    2024年5月10日  ////////////////////////

ヒアリングフレイル(難聴)と認知症予防 (3月22日本会議で質問)
 難聴は、「見えない障がい」、「微笑みの障がい」と言われており、他人からは気づきづらく、本人からも言い出しづらいものと言われています。
 2019年時点で難聴の方は、全国で1430万人おり、高齢化に伴い、特に加齢性難聴の方が増加していると聞いています。
 加齢性難聴、いわゆるヒアリングフレイルは、聴覚機能の低下によるコミュニケーションの問題やQ O L(生活の質)の低下などを含め、身体の衰え、フレイルの一つです。
 町田市においては、既に町トレを始めとして、様々な介護予防・フレイル予防の取り組みを進めています。高齢者が、社会との接点や人付き合いを維持し、人とのコミュニケーションを図りながら、いつまでも元気に暮らし続けるためには、介護予防及び認知症予防としてのヒアリングフレイル対策に取り組むことも必要です。
 ヒアリングフレイル対策は、耳の機能をより長く維持させるための取り組みであり、聴力の維持に努めることは、認知症の危険因子を取り除くことにつながります。
 また、聴力の維持は、人とのコミュニケーションを図る上で重要であり、介護予防に必要な要素の一つである社会参加の機会を維持することにもつながります。
 町田市では、医師会と協力して、高齢者の皆様がご自身の聴こえの状態を把握し、必要な方に速やかに受診していただくための啓発活動として、介護予防の講座等における加齢性難聴に関するリーフレットの配布や、聴こえの状態を確認できるアプリを活用した取り組みなどを検討しています。
 多くの方がヒアリングフレイルを理解し、行政や医療機関のみならず、様々な立場の方が連携して聴こえの課題改善に取り組んでいくことが重要です。
 具体的には、啓発用のリーフレットにつきましては、ご自身で聞こえの状態を確認できるチェックリストやアプリの紹介のほか、相談できる医療機関の一覧など、早期受診につなげるために必要な情報を掲載する予定です。紹介するアプリにつきましては、いつでも手元にあるスマートフォン等を使い、クイズ形式で楽しみながら簡単に聴こえの状態を確認できるものとする予定です。これらのツールは、市が行うフレイルチェック会などの介護予防イベントで活用します。具体的には、アプリのダウンロード及び操作方法の説明や、リーフレットの配布などを検討しています。
 このほか、高齢者支援センターやふれあい館など高齢者が利用する施設においてもリーフレットを配布するなど、多くの方に聴こえの問題に関心を持っていただけるよう啓発活動に、医師会と協力して、取り組みを進めています。
 ヒアリングフレイル対策としては、早期の対応も重要です。その主なものが補聴器などの装着による聴力の維持改善とのことです。ただ、自身に合った適切な補聴器を選ぶとともに。購入後も変化する聴力に合わせた適切な対応も必要です。例えば、難聴にも「伝音性難聴」と「感音性難聴」、そして「混合性難聴」という3つの種類があります。聴こえるかどうかは、音を大きくしても解決できない、補聴器が適さない場合もあります。補聴器を購入したが、使用していない人も多いという一方のデーターもあります。難聴の疑いがあったら、耳鼻科を受診し、その方にあった適切な方法、補聴器などを選択することからがまず大切なプロセスとなります。
 そして、認知症等につながる社会参画を促しにくいなどを解決するためには、様々な立場の人が連携して聴こえの問題に取り組む仕組みづくりが必要です。それが、これから町田市が取り組もうとしている、「聴こえの簡易チェックを他職種で連携し実現、地域包括ヒアリングケアシステムの構築」です。
 みんなが聴こえの問題を解決して、外に出て、積極的に人とのコミュニケーションや遊び、仕事、地域活動を楽しんでいく、何よりの認知症予防です。それが、みなさんのQ O L(生活の質)の向上につながっていきます。ご自身の聴こえを大切にしていきましょう。

学ちゃんのS N Sから\(^^)/
町田4ロータリークラブ合同例会で、フリーアナウンサー笠井信輔さんに、「足し算で生きる〜がんステージ4からの生還」のお話をいただきました。QOL(=治療生活、入院生活の質)に思いを深くしました。いただいた本は、骨髄ドナーとなっていらい私のライフワークとして取り組んでいる「がんとの共生、こどもホスピス」のバイブルとなりました。

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